■ 今日の読書 ■
宮沢賢治『洞熊学校を卒業した三人』
三人ってのは、蜘蛛となめくじと狸です。
寓話なので、それぞれ何かの暗喩であるらしいのだけど
そのへんの寓意はわ印には重要ではないので割愛。
端的に言えば、みんな悪いやつです。
で、最後はみんな結構悲惨な死を迎えるオチなんですが、
三者三様の「悪いやつ」っぷりがどこかユーモラスで、
怖くて不気味なのに嫌いではない。
もとはといえば交際相手のsinceくんがこの話を好きで、
なめくじの真似をたまにやっていたのですね。
弱いかたつむりに
「ハッハハ、もう一ぺん」
とか言いながら無理矢理相撲をとらせて投げとばしまくり、
死んでしまったところを殻ごと食べる場面。
(こう書くと、やっぱり悪いやつだな)
口調が愉快で真似したくなる気持ちはわかりますが、
わ印はそれなら狸の口調のほうが好きだなー。
なので、近頃は狸が狼を食べてしまう真似をよくします。
「おまえの背中をかじるじゃ。むにゃ。これはうまい。」
という言い回し…
正直、萌えます。
おとなしくかじられている狼にも萌えます。
いや、この話は被害者役がイイ味出してるんですよ。
かたつむり然り、なめくじに溶かされるとかげ然り…
困りながら為す術もなく食べられていく様がわ印のツボで、
不埒な意味で結構好きです。
寓意は重要ではないというのは、そういう意味です。
擬人化してやおい系漫画にしたら、いけると思うなー。
いつかやってみよう。